これまで鎖国のような国ミャンマ、難民の国だったカンボジアなどには、興味ある
宝石の露天掘りが見られます。一時は東南アジア特にタイの宝石市場ということで、
多くの業者さんも展開されておりましたが、価値観の変化などからスリランカなど
の中継地点としてのタイの鮮明さはなくなった感じですが、如何でしょうか。
インターネット情報などから容易な情報下、現場に行かなければわからない、そし
てあるチャンスを夢見させる宝石の露天掘りは興味あるものではないでしょうか。
カンボジアのパイリン地区のサファイヤ、10年以上前には大きなサファイア石を
得て、一夜にして大金持ちサファイア御殿と呼ばれる全チーク材の御殿を建てた方
もおりました。そして政情が変化しつつあるミャンマには、鳩の血の色赤いルビー
の露天掘りのあるモゴック、中国人には貴重な輝石として取り扱われるチン族の治
めるチン州のヒスイの露天掘りなどございます。このチン州ではダンプで近くの川
原に露天掘りされた石が大量に運び込まれる。この現場にはたくさんの人間が屯し
ており、石が届くと我先に取り合いその石を水につけながら、一攫千金の夢のある
ヒスイの多く含まれた石を必死で探す光景が出現します。このヒスイの石は、水で
ぬらすと一部大小の緑の点が出てくる。この大きさで親方に持ち込み大きく割って
みるとその緑の厚さが出てくる。それがその日の収入につながり、一攫千金にも係
わるのである。その現場にはスクリーンを張った堵場が立ち、労務者の僅かな収入
を吸い上げて、その場を離れられないしがらみを作り上げている。
ミャンマでは、ヤンゴンで毎年、政府主催の宝石展示会が立つ。また中心のボジョ
ー市場には、多くの個人や業者が集まり宝石の売り買いがなされているが、宝石の
統制には厳しいものがあるので注意を要します。次の機会には、その一攫千金の夢
のある場所まで詳しくお書きしようと存じます。
ブログも書かず年末になってしまいました。久しぶりの燕の巣洞窟手配
本年も早い1年でした。当地では50年振りの大洪水に見舞われ、いまだにその災害が
残っております。政権の移譲があってすぐの出来事で、国内政治はまだ混乱から抜けて
はおりません状況下です。
この12月、久しぶりに南タイ燕の巣洞窟の撮影のご手配させて頂きました。これまで
協力頂いた巣取り職人のチームはその全員が協力してくれました。300近い燕の巣洞
窟の管理採集を任されているメインのチームです。タイに4人しかいない採集権利者よ
りの撮影許可など、複雑な仕組みの中ですから手配は難しい事に間違いありません。
今回は、レックとニックネーム名で呼ばれております権利者の方から許可頂き、3エン
ジンのスピードボートの協力も得て、思うようなご手配させて頂いたと存じます。最近
は、ハウス物と言うかマンションで巣作りされたものが多く出回るようになりましたが、
この物も新たなエリアで質の良い物が出始めております。興味のある方はご一報下さい。
昔話のようなホテルが一部を燕に、人と燕が同居と言う構図の場所もありますよ。
またまだ入国が難しいと思われるミャンマにも燕の巣洞窟があります。新たな目線で撮
影などでは、未知な面白さがあると存じます。興味おありでしたらご連絡下さい。ご手
配させて頂きます。アンダマンから更に、インド洋を見る位置まで進めるのも如何です
か。
これまで赤い燕の巣は、何度か巣作りさせられた燕が、疲れて唾液に血を混ざらせなが
ら作ったと言われておりましたが、実際は一番価値あるものをカモフラージュした話で
もあったわけです。タイではタイ湾サイドチュンポンの燕の巣が、一番高く勝ちあるも
のと言われております。最近はいろいろな情報が先走りして、価値観の高い巣は表に出
なくなっておりますようです。赤い燕の巣は、その洞窟の鉱質によるもので、さすが洞
窟物と言われる厚みのあるすばらしい形状をしております。やはりマンション物は、時
間をかけず採集してしまいますので、洞窟物のようにしっかりした形状ではないのです
が、現状では多く出回っております目にする燕の巣です。
ご無沙汰いたしております。
結構集中してやらねばならぬ仕事続きまして、ブログから離れておりました。
今回は、タイ人の方々がお守りとして持っておられる仏像に関して書いてみます。
この仏像、日本人には考えられない貴重なものでして、首にかけるタイプの仏像でもベンツ車1台と
交換できる価値を持つものがあります。プラソムデット アチャントーと呼ばれる仏像です。タイで
一番美しいそしてご利益のある仏像です。タイでビジネスをオヤリニなる方にお勧めの仏像、但し借
り賃、こちらでは買うと申しません。自分が生きている間借りているもの、すなわち人の手から手へ
とわたるものと考えているので、一時お借りしていると言う訳です。が本物であれば非常に高いもの
です。
それぞれに、信じられない効力を発揮される結果、仏像の価値観が上がってまいります。
以前、地方の金持ちが殺し屋に狙われ、アカ機関銃で襲われました。その際奥さんのほうがプラワット
パクナムという仏像をしていた。旦那さんは数十発の弾を浴びて即死、但し奥さんは衝撃で気絶したが
10発近い銃弾が当りながら、皮だけ貫通でぽろっと落ちていた。焼けどのような傷を負ったが、命に
別状がなかったことから、このニュースを読んだ者達が、ワットパクナムという寺院に、この仏像を得
ようと数万人が集中、その押し合いの中で数人が圧死というような事件が起こったほど。タイの人にと
っては、このプラクアンと呼ばれる仏像にたいする考え方は異常なものがあります。
私も撮影終了後に、空港に皆様をお送りいたし、皆で戻ろうとした時に、高速で運転手が何を思ってか
120キロで飛ばしだし、10輪トラックの後ろからお釜をほってしまいました。何せ120キロです。
マイクロの前部はペッちゃんこ、私も隣の友人も血だらけ、しかし気も失わず何とかマイクロより自力
脱出、救急車待ちましたが来ず、警察の車が到着、その時の第一声がお前は何の仏像をしているのかに
は驚きました。確かにワイシャツのホケットのタバコ、ライター、ボールペンは何でもなく、ネクタイ
ピンのようなものでしっかり留めていた仏像だけが、いくら探しても見つかりませんでした。皆は身代
わりになったのだと言っておりました。死人が出たと思われた事故で怪我ですんだことは、不思議に思
われたと存じます。
ミャンマより頂きました情報をお伝えいたします。
総選挙が終わりまして、軍政側の圧勝、アウンンサンスチーさんの解
放と、めまぐるしく動いております。隣国タイにおりまして追ってお
りますと、選挙後の少数民族の動きが激しくなってきております。こ
れは歴史を遡る事、独立を目指した時代、各少数民族が集結してアメ
リカのような各州が独立した政治を行い、その集合体としてのユニオ
ンで、政策決定がなされると言う約束事が、アウンサン将軍暗殺に始
まり現在に至るまで、何らの解決が見られなかったことにもあるよう
です。
とりあえず、我々の撮影業務には、撮影許可申請システムが戻ってき
たようです。但し査証取得は、到着査証に1ヶ月程なりましたが、ま
た在外国ミャンマ大使館にての取得に戻りました。やはりこの体制で
は、我々は在タイミャンマ大使館にて、取得するのが便利なようです。
基本的申請書類については、これまでと変りはありません。ただ軍政
によって決められた各県の撮影費(実質的撮影経費でなく、例えばヤ
ンゴン市撮影は、まずUS$2.000.-とかインレー撮影にはUS$で
3.000.-とかの払い込みです。ミャンマで撮影許可を取得する
には、この金額を払い込まねばなりません。
ここで国内線に関する最新情報をお伝えいたします。これからの観光
シーズンを迎えるときに、ヤンゴン航空の閉鎖があり、国内線で大き
な混乱がおきております。この為国内線確保できず、キャンセルが出
てホテル業界も大変なようです。
これまでは、ヤンゴンエアーがプロペラ機3機、エアーパガンがプロ
ペラ機3機と100名乗りジェット2機、エアーマンダレーがプロペ
ラ機1機の営業だったそうですが、目下、エアーパガンプロペラ機3
機と100名乗りジェット2機、エアーマンダレーがプロペラ機1機
とミャンマ航空から借用のプロペラ機1機で営業の為、エアーパガン
は1月末まで満席のようです。
この理由が、軍政ナンバー2の娘が航空会社が欲しいと、ワー族のオ
ーナーのヤンゴンエアーウエーズを時価の十分の一の価格で買収をか
けたそうです。ワー族は、軍政と麻薬関係で協力関係にあった中国国
境エリア少数民族ですが、提案を拒否潰されてしまったようです。他
にも、軍政一族のホテル買収もあり、軍政内部で政権移譲の動きにあ
わせるかのような動きがあるようですね。