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タイで30年 テレビ・CM製作のコーディネーター タイミカサ

2010年昨年のメコンイヤーより

昨年はメコンイヤーであったが、これと言った主だった動きは見られなかった。
関わる国々の文化とか踊りとかは、これまでの個々の国々の撮影で紹介し尽され
ていると思われ、何ら目新しさは感じられなかった筈である。
やはり延々と続くメコンの流れに密着し、川とともに辿って行かなければ、目新
しさは、感ぜられぬと思われる。
メコン遡上で見てみると、ベトナムはメコンデルタと言うメコン川の恵みで生活
する民衆、豊国の喜びに繋がる祭りは、2010年は2月中旬のテト、中国旧正
月に代表される。ベトナム戦争当時でさえ多くの話題を残している。河口に流れ
るメコン川がミトーとカントーの2本に広がり、海に流れ注ぐ。そこには水上と
言うより海上市場が立ち活気ある生活を見せている。
チャオドック経由川の国境を越え、カンボジアのプノンペンに遡上する。ここか
らは、ラオス、タイも含めた水掛祭り、水の女神に感謝し仏教正月が盛大に行わ
れる。
これまでカンボジアではメコンの支流と言われるテレサップ湖を形成するシェム
リアップに向う川に注目されていた。然し実際のメコン川は、プノンペンからラ
タナキリ経由ラオスの国境まで遡上する。ここではラオス世界7番目の滝、コン
パペイン滝以南の巨大ナマズの回遊が存在していると思われている。これまでの
タイとラオスは保護動物として絶滅種として保護されるようになり、捕獲も出来
なくなってきている現状では、貴重なエリアと言えると思われる。何しろギネス
世界一の淡水魚でもあるのだから。またカンボジアのクラチェでは、淡水丸頭イ
ルカが100%近くの割合で見ることが出来る。現存するメコン流域の中で、今
なお原生林と動物の生息するエリアとタイのチャワリット博士など、研究者はフ
ィールドリサーチに余念ないところでもある。
ラオスに入って、コンパペインの滝を堺に生態系が変ると言われるが、ここは歴
史的にも、植民地主義を進めるフランスが、ベトナムから仏領インドシナを形成
する為の大軍が、この滝の為進む事が出来ず、トロッコで左かいして進軍したと
言われる自然の要所でもあった。このあたりは肥沃な原生林もあり猿など多くの
動物、また象などの生息地でもあったはずである。最近では日本でも、フランス
式コーヒーののみ方で人気の出てきたベトナムコーヒーをしのぐ、ラオスダオル
アンコーヒーの産地でもある。
コンパペインからパクセーに遡上すると、ここからはタイラオス国境を滔々と流
れます。その距離955キロに及びます。まずは、タイで一番最初に太陽が日の
出を迎えるウボンラチャタニ県パーチャナダイは海抜400メートルの絶景です
が、これまではパーテムが有名でした。タイ側は、メコン川岸の開発は進んでお
りますが、ラオス川はまだまだ熱帯雨林地帯が広がります。チーク材、赤タン材
など日本を始め世界に輸出する木材産地にもなっております。アメリカ、日本な
どの木材業者が木の集荷製材工場を持っているほどです。またタイ側の市場には、
センザンコウなど持ってこられ食材になっております。またこのあたりの文化と
して米文化、竹文化に象徴されるバンブーロケットの打ち上げなど見られます。
火薬としてはコウモリの糞が大きな役割を担った時代もありました。
タイラオスの北の国境ノンカイのあたりでは、メコン川流域で3メートルの超長
いミミズを捕獲する事が出来、毎年雨期明けの日に、メコンの川底から上がると
いうバンファイパヤナークと呼ばれる、不可思議なロケット球など、まだまだ不
可思議は多く見られます。

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2010年虎年に絡んだ撮影ネタは。。。。。。。

2010年は寅年。干支に絡んだ撮影ネタはとなりますと、タイにもありま
す。
タレントが直接トラと絡んでネタを。。。。。と言う場合には、チェンマイ
メーリムにありますタイガーキングダム、トラの数は20頭ほど。本来の繁
殖と飼育はウボンラチャタニで行われております。ウボンラチャタニは、ま
だ訓練されておりませんが、チェンマイは飼いならされているとの事。もち
ろん禁止事項は守らければならないが、触る事もできるようです。撮影とし
ては、もう少し立ち入った要求をせねばならないと存じますが。
これまでもいろいろ協力いただいたシラチヤータイガーズー、バンコクから
車で約1時間半で訪れる事が出来る。160頭近くのトラが飼育されている
トラ園。ここでは豚に育てられるトラの子供など、以前話題になったロブリ
ー県ロブリー陸軍動物園、ここではたまたま初産のトラの子供が、大雨で流
されたためスタッフが戻したが、臭いがついて母トラは乳を与えず、園長の
中佐は、思い切って市内の子供を産んだ犬を探し出し小虎を子犬に交えたら、
この母犬、小虎に乳を与え子供のように育てる。小虎と子犬は一緒に育って
その後も一緒の檻の中で生活、むしろ犬の方が強かったと言う映像を、TB
Sわくわく動物ランドで紹介させて頂きましたが、その後の話題になってお
ります。因むにこのトラでは、山崎ほうせいさんが逆に檻に入り、トラを放
して逆パターンの取材も致しました。何せ大きな体で歩き回りますから、仕
込んだ私たちも接してびくびくでした。戦闘に動物を使えるか防げるかを、
研究する軍の動物園だったからこそ協力いただけた取材だったですね。でも
このシラチヤータイガーズーでも、今回ショーにタレントさん参加させて頂
いての取材もさせていただきました。全くの放されているトラですから、結
構関係者気を使いました。撮影的には、ここでは他にワニショーへの参加、
数学豚、サソリクイーンなど興味あるアトラクションが、多く見られます。
チェンマイ動物園には、アルミノの白いトラも見ることが出来ます。古い動
物商の方からではないかと存じます。以前はこんな興味も外国動物商とかサ
ーカス位でしたが。
仏教国タイらしくカンチヤナブリ県サイヨークには、タイガーテンプルがあ
ります。1999年以来タイミャンマ国境に生息する虎、傷ついた虎を保護
し野性に返す施設としているようです。住職の宗教的管理下の虎?と言う感
じで近寄るには難しいですね。撮影でも結構苦労致しました。